2014年7月24日木曜日

『午前十時』名作、新作続々♪

こんにちは。
暑くて、頭がぼんやりしたまま仕事をしている私です。
冬生まれのせいか、暑いの本当にダメなんですよね。
一日中汗でべとべと、夜も寝苦しく、、ゴミ箱は匂うし、外には虫。
夏って、いいこと全然なくないですか!?
最近はあまりに暑すぎて、子どもも外で遊べないとか。
もう、秋が恋しい!
そうなると盛岡はすぐに冬なんですけどね。。。

常に何か月か先の話ばかりしなくてはいけない映画業界。
映画は、始まってしまえばもう終わったも同然。
常に、これからの作品のことを考えています。
私は今日、午前十時の映画祭のこれからのラインナップを見ながら、
さて、どうやって宣伝していこうかな、と考えるはずが、
「うーん・・・とにかく観たい作品が続くなあ・・・休みの日も毎週来ないと」
と、考えておりました。。。
だって、この夏から秋にかけて、午前十時の映画祭は、絶対観たい作品ばかりなんです。
あさってからの「さらば、わが愛」は大好きな映画、
まだちゃんと観たことのない「仁義なき戦い」(殺し合いは苦手ですが、これはスクリーンで観ておきたい!)、
オードリー・ヘプバーン「シャレード」 、
高校生のころ中劇で号泣した「ゴースト」 、
待望の「幕末太陽傳」(これ、ずっと観たかったんですよ!)。
いやあ~風邪なんかひいてる暇もないほどいいのが続きます。
2週間づつになったので、ほんとに助かる!
がんばって観ましょうね♪

とりあえず、あさってからの「さらば、わが愛/覇王別姫」が楽しみでソワソワし始めてる私ですが、
この作品は、1993年のカンヌ映画祭でグランプリ・パルムドール、
ゴールデングローブ賞の外国語映画賞も受賞した中国映画です。
© 1993 Tomson Films Co.,Ltd. (Hong Kong)

私が中国映画を好きなことについては、
前に少しお話した通りなのですが、
http://moriokachugeki.blogspot.jp/2014/03/blog-post_7.html
この映画はほんとうに、たくさんの方に観てもらいたい素晴らしい作品です。
中国は、やっぱり長い歴史のなかでとにかく常に激しく揺れ動いていた国なので、
映画でも人々のなにげない暮らしや生活とともに、
その時代時代の政治や状況などが描かれていて、
とても興味深いものがあるのです。
この作品では、「覇王別姫」という有名な京劇の作品にからめて、
日中戦争や文化大革命に振り回される1920年代から60年代にかけての中国を描きだします。
監督は、この作品のあとも秀逸な人間ドラマを発表し続けるチェン・カイコー。
「始皇帝暗殺」「北京ヴァイオリン」なんかも、すっごく面白かったですが、
「10ミニッツ・オールダー」という、世界中の有名な監督たちの
ショートフィルムのオムニバス映画があったのですが、
そのなかのこのチェン・カイコー監督の作品が私はすごく印象的です。
「北京ヴァイオリン」もそうだったのですが、
子ども目線での描き方がとにかく素晴らしい。
でもやっぱり「さらば、わが愛」だなあ!
これを観たとき、中国はやっぱりすごい!と思わざるをえませんでした。
主演は、こちらも私が大好きだったレスリー・チャン
「男たちの挽歌」「チャイニーズ・ゴーストストーリー」などで一世を風靡した、
香港の大スターです。
香港の大ヒット歌手でありスーパーアイドルであった彼ですが、
役者としての才能も素晴らしく、
コメディから、体を張ったアクションもの、
「さらば、わが愛」のような文芸作品までこなし、
とにかく全力で走り続けたスターです。
ご存じの方も多いと思いますが、「大好きだった」と書いたのは、
この天性のスーパースターは、もうこの世にいないからなのです。。。
2003年、中国でSARSの大流行があり、大騒ぎになっていたちょうどその時期、
彼が自ら命を絶ったというニュースが。
1997年に香港が中国に返還されて以降、
香港映画業界が元気がなくなっていて、ファンも心配していた時期でした。
私はあまりのショックで、とうぶんの間はその話をしたくない、
現実逃避で昔のレスリーの映画を家で観まくる、
という生活が続きました。
リヴァー・フェニックスに続き、レスリーまでもがこの世を去り、
ミーハーな私だけが一人、オバチャンになっていくのでした。
なんて残酷な話!
レスリーの作品で大好きなのは、なんといっても「君さえいれば/金枝玉葉」です。
劇場で5回観ました!
これ、いまだに私のなかの「大好きな恋愛映画」のトップ3に必ず入ります。
ウォン・カーウァイ監督との作品もめちゃくちゃクールで、
「欲望の翼」なんかは、夏になると必ず観たくなる映画、
サントラもいまだにヘビロテです。
ジャッキー映画のときにお話ししたマギー・チャンも出ていて、
これがまためちゃめちゃかわいいんです!
香港のロケ地めぐりの旅に行ったとき、
この映画のマギー・チャンの真似をして撮った写真が何枚も。
・・・いや、そんな話はいいんです。
いまだにレスリーも、レスリーの出ていた作品も、
色あせることなく、最近の映画に全然引けをとることなくキラキラと輝き続けている、
ということが言いたいのです。
いつでも、いつまでもレスリーは私のなかのスターです。
・・・金城武も、トニー・レオンも、好きなんですけどね。。。

中国に偏見を持っている方や、興味がない、という方もいるようですが、
映画好きな方なら、政治的・歴史的なことはそのへんに置いておいて、
まず単純に中国の映画を楽しんでみてほしいです。
映画が好きなら、中国映画を避けて通ることはできません。
中国や香港の映画を観ないで、「映画好き」と言うのは、
私は断固として認めません!
中国四千年の歴史も、文化も、やっぱりハンパないですよ。
映画館で、世界中のいろんなことを体験しましょう!
「午前十時の映画祭」で世界一周♪

「午前十時の映画祭」公式サイト→ http://asa10.eiga.com/


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