2017年3月25日土曜日

まだまだドラえもん♪&トランスジェンダー(LGBT)映画特集?

こんにちは。
たまにまだ雪もチラつく日もありますが、
外には卒業式の袴姿の若者たちや、
薄手のトレンチコートを羽織っただけのお姉さん(といっても私よりは断然若い・・・)、
ハーフパンツの男の子(それはまだちょっと寒いんじゃ!?)までいたりして(^_^;)
とにかく春です。

おかげさまで、「ドラえもん」は多少落ち着いてはきたものの、
たくさんのお客様にご来場いただいております。
(C)藤子プロ・小学館・テレビ朝日・シンエイ動画・ADK 2017
水曜日のレディースデーの朝の回はちょっと受付が混雑してしまったりもしましたが、
お昼過ぎの回ではだいぶ落ち着き、
レディースデーでも午後ならゆっくり観られていました。
春休みはもうあと10日くらいはあるのかな?
土日とサービスデー(水曜レディースデー、毎月1日は映画サービスデー)は、
満席で入れない!とまではいかないと思いますが、
なるべく早めに受付&できれば午後の回にすると、
ゆっくり観られると思いますよ♪
学校や幼稚園、保育園などで配られた(玄関などに置いてあるだけの園もあるようですが)割引券を忘れずに!

さて、今日(3月25日)から公開「ストーンウォール」です。
(C) 2015 STONEWALL USA PRODUCTIONS, LLC

みなさん、このごろメディアなどでよく使われている『LGBT』って、
なんのことだかご存知ですか??
「レズビアン、ゲイ、バイセクシャル、トランスジェンダー」
の英語の頭文字で、『LGBT』
きちんと説明しようとするとパターンがかなり数多く出てくるので、
ざっくりですが、「カラダの性」「ココロの性」が一致しないとか、
そこに「スキになる性」が絡んできていろんなケースがあるみたいです。
ちょうど今、中劇で上映中の「彼らが本気で編むときは、」もそうなんですが、
生田斗真くんは「ココロが女の子で、カラダが男の子」という設定、
好きになる相手も男の子。
桐谷健太くんは「カラダもココロも男の子だけど、
たまたま好きになった相手が『カラダが男の子で心は女の子』」という設定でした。
(C) 2017「彼らが本気で編むときは、」製作委員会
この「彼らが本気で編むときは、」は、
今の日本のトランスジェンダーのリアルを描きつつ人と人とのつながりを温かく見つめた素敵な作品です。
これも、たくさんのお客さんにご来場いただきましたが、
いよいよ4月7日で終了です。
まだの方は急いで!
そして今日から公開になる「ストーンウォール」は、
LGBTの権利運動のなかでも最も有名な出来事の一つ、
「1969年ストーンウォールの反乱」
をテーマにした作品です。
当時、ゲイの人たちは社会から迫害され警察からも目をつけられて暴力をふるわれたりしていたのですが、
1969年の6月にニューヨークの有名なゲイバー『ストーンウォール・イン』に警察が不当な捜査で立ち入ったとき、
その場にいたゲイやトランスジェンダーの人たちが反抗して警察に立ち向かったのです。
これがデモになり、最終的には2000人超のLGBTが立ち上がって暴動を起こしたのが、
「1969年ストーンウォールの反乱」です。
これを機に、世界各地でゲイの権利運動が行われるようになり、
社会を変えていくきっかけになった大きな事件。
映画はこれをベースに、
1960年代のN.Y.グリニッジ・ビレッジに集った若者たちの青春、
存在すら法律で禁じられ、行き場のなかったゲイの若者たちの苦悩と恋、
そして自由を求めるパワーと暴動が、
力強い感動と共に描かれます。
この作品については、本国アメリカでは
「史実と違う」
「白人化されている」
などと騒がれ、ボイコット運動にまで発展したといいますが。。。
それは映画なのでね(*_*)
テーマがテーマなだけに、ことが大きくなってしまったのでしょうけど、
そもそも小説だって漫画だって映画だって、原作や元ネタ、史実に事件、いろんなことを題材にして作られる「創作物」です。
「ドキュメンタリー」でない限り、はっきり言ってしまえば何を書こうが自由なわけです。
歴史上の人物(男性)を女性にしてみる、
あの事件の犯人をこの人だったことにしてみる、
この出来事をこの国のこの時代に置きかえてみる。。。
そういうのをダメ!ってことにしちゃうと、なんにもできなくなっちゃいますよね。
世界中で記録的大ヒットした「タイタニック」だって、
「あんな話はウソだ!実際にはジャックもローズもいなかった!」
なんて訴えられても・・・・ねえ(^_^;)
原作を忠実に再現するのか、
史実を正確に表現するのか、
それとも、モチーフにしてフィクションとして作るのか、
そういうことはそれぞれの作品で違ってくることだし、
映画をよく観るという方はわかると思いますが、
「Based on the true story」(事実を基にした物語)
なんて表現はエンドクレジットなんかでよくあるし、
「インスパイア」なんて便利な言葉もよく使われるし、
「史実を題材にするなら絶対に設定を変えてはいけない」とは決まっていないんですよね。
それやっちゃったらつまんないしね。
なので、「反乱の中心にいたのは別の人物だ」とか、
「主人公は黒人のはずなのに白人に代わっている」とか、
言いたくなる人の気持ちもわからなくはないんですが、
でも、こういった作品で大事なのは、
「こういう事件があったということ」
を知ることだと思うんですよね。
そして、興味を持ったら自分で調べて掘り下げていけばいいし、
別のLGBTを題材にした映画を観ることにつながったり、
そこからLGBTに対する理解を深めたりすることにつながればいいんじゃないかなって思うんです。
で、それには、この映画を撮った人が重要になってくるんですよね。
絶対にただのやっつけ仕事で撮るような人ではいけません。
なんと、これを撮ったのは、ローランド・エメリッヒ
言うまでもなく「インデペンデンス・デイ」(面白かったですよね!!)などハリウッドで数々の世界的大ヒット作を撮り続けている巨匠。
そして、自身もゲイであることをカミングアウトしています。
それがまた重要。
世界的大ヒット作を次々に生み出してきた人だからこそ、
たくさんの人たちに観てもらうための設定の変更や、
自身もゲイだからこそわかる、
だからこそ伝えたいことがあったからのあえてのストーリーだったんだろうなと思うのです。
監督の言葉「黒人と白人のように見た目に違いが表れているのとは異なり、ゲイであることが周囲にはわからないことが多く、ゲイはその事実を自分の中に隠さざるを得ない。それがかえって悲劇を生むことになる。」
この言葉に答えがあると私は思います。
ゲイであることによって悩み苦しんできた自分自身の姿を主人公に投影したのかもしれません。
それを面白くない、納得いかないと感じる人ももちろんたくさんいるかもしれませんが、
私はこういったテーマで低予算のミニシアター系映画をローランド・エメリッヒというメジャーな監督が撮ったということじたいが画期的で意味のある素晴らしいことだと思います。
それにこの映画、テーマがデリケートなので万人受けするかは微妙なところではあるのですが、
ヒッピーカルチャー、反戦運動や公民権運動の高まり、
ストーンウォール暴動の2か月後にウッドストックが実施され、
やがて世界に影響を与える1960年代後半のアメリカの独特な空気感もいきいきと再現されていて、
ファッションや音楽やカルチャーもほんとにかっこよくておしゃれ!
まさに若いころその時代を生きたローランド・エメリッヒだからこそのリアリティがあるんでしょうね。
(C) 2015 STONEWALL USA PRODUCTIONS, LLC

私はそもそもこの時代のアメリカを描いた映画が大好き!
「マイ・ガール」
「8月のメモワール」
「Dearフレンズ」
そしてマイ・ベスト・ムービー「あの頃、ペニー・レインと」(この映画の監督もゲイであることをカミングアウトしていました・・・)!
この時代のアメリカはとにかくかっこいい!
この時代のヨーロッパもいいですけどね、
この時代がとにかく好きなんです。
「彼らが本気で編むときは、」を観に来てくれたオシャンティな若者たちにも、
ぜひこの映画を観てもらいたいなあ!
そして、なにしろ特筆すべきは「ベルベット・ゴールドマイン」ジョナサン・リース・マイヤーズが出ていること!
さすが!
ここにジョナサンを使うってところがまた憎いですねえ(*´▽`*)
不幸な生い立ちもあってプライベートでは問題ばかり起こしてしまってますが、
素敵な個性派イギリス(アイルランド)俳優です♡
気になった方は、デヴィッド・ボウイが協力を拒否したことで有名な「ベルベット・ゴールドマイン」の予告をネットで検索して見てみてくださいね♪
             ジョナサン・リース・マイヤーズ↓↓
(C) 2015 STONEWALL USA PRODUCTIONS, LLC

LGBTを題材にした映画は他にもかなりたくさんあって、
私はなんならそういう映画がなぜか大好きだったりするんですけど(*‘∀‘)
だって、美しい男子がわんさか出てきたり、
映像が綺麗だったり、
めちゃくちゃおしゃれだったり、
洋服や小物なんかも素敵だったり、
ほんとに面白い作品が多いのも事実。
私が好きななかで今パッと浮かぶのは、
「モーリス」
「アナザーカントリー」
「プリシラ」
「マイ・プライベート・アイダホ」
「クライング・ゲーム」
「乙女の祈り」
「ブエノスアイレス」!
「ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ」
「ミルク」etc....
まだまだありますけど、ここに出しただけでもかなりいいのが揃ってますよね!
観たことないけど興味あるって方は、ぜひチェックしてみてください☆
ここ数年、LGBTがテーマの作品がかなり増えているみたいです。
時代が急速に変わってきている証拠だと思います。
これからは、たくさんの人が偏見や躊躇無しに、
単純に面白そうな映画としてこういった映画を観るようになっていくといいですね!
公式サイト→http://stonewall.website/


というわけで、また長々と語ってしまいましたね(;・∀・)
先日、大好きな作家の宮本輝さんが、
「文章を書く時には、足すんじゃなくて削るほうが大事」
と言っていたのに衝撃を受け、
「なるほど。これからそうしよう!」
と心に決めたはずでしたが。。。。
・・・・なんか無理かも(*´з`)


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